展覧会感想

西洋美術を中心に展覧会の感想を書いています。

舟越桂 私の中にある泉 感想

shoto-museum.jp 概要 感想 午後の遺跡№2(1978年) 聖母子像のための試作(1979年頃) 砂と街と(1986年) 遅い振り子(1992年) 山を包む私(2000年) 言葉をつかむ手(2004年) 水に映る月蝕(2003年) スフィンクスには何…

琳派と印象派展 感想

www.artizon.museum …『琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術』展は、京都の町人文化として生まれ、19世紀の江戸に引き継がれた琳派の作品と、19世紀のフランス・パリを中心に新しく生まれた印象派の作品を、洗練された都市の美術という視点から比較し…

1894Visions ルドン・ロートレック展

mimt.jp …この展覧会は三菱一号館美術館の開館十周年を記念する展覧会で、三菱一号館が竣工した1894年を軸に、フランス象徴主義を代表する画家オディロン・ルドン(1840~1916)とポスターなどでも優れた作品を残したアンリ・ド・トゥールーズ=…

日本美術の裏の裏 感想

www.suntory.co.jp …この展覧会はサントリー美術館の所蔵品である屏風や掛軸、焼き物や着物などの装飾美術を通して、日本美術の楽しみ方、奥深さについて7つのテーマから解説するものです。…タイトルの「裏の裏」ですが、「裏」は単に見えない部分を意味す…

森本草介展・ホキ美術館コレクション 感想

小木曽 誠《森へ還る》2017年 Bunkamuraザ・ミュージアムにて …ホキ美術館は2010年11月、千葉市にオープンした世界初の写実絵画専門の美術館です。数年前、美術好きの方から写実絵画を専門とするホキ美術館の名前を聞いて以来、一度行っ…

アーティゾン美術館新収蔵作品特別展示:パウル・クレー 感想

www.artizon.museum …この特別展示は石橋財団が2019年に収蔵した24点のパウル・クレー(1879年~1940年)のコレクション全てを初めて紹介するもので、以前より所蔵されていた《島》と合わせた25点の作品で構成されています。収蔵された作品…

鴻池朋子 ちゅうがえり 感想

洗面器 顔、タンポポ(2020年) www.artizon.museum …今回、アーティゾン美術館にはクレーの新収蔵作品を見ようと思って来たため、鴻池さんの展覧会には何の心構えもなく入ってしまったのですが、じわじわと何だか面白いかも…という気持ちになり、見終わ…

FREESTYLE2020 感想

tcv-freestyle2020.roppongihills.com …「FREESTYLE2020」は大野智さんの約5年ぶり3度目となる個展で、過去2回の個展に出品された旧作(絵画約40点、立体作品約130点、写真約10点等)に絵画を中心とする新作20点以上を加えた幅広い内容の作品が…

国立西洋美術館常設展 感想

コルネリス・デ・ヘーム《果物籠のある静物》1654年頃 休館について …先日西洋美術館のホームページを見たところ、館内施設整備のため2020年10月19日から2022年春(予定)まで約1年半に渡り全館休館とのお知らせが掲載されていたため、しば…

ピーター・ドイグ展 感想

《ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ》(2000~02年) peterdoig-2020.jp …ピーター・ドイグ(1959~)はスコットランドで生まれ、トリニダード・トバゴとカナダで育った後、ロンドン、さらに2002年以降は拠点をトリニダード・トバ…

奇跡の芸術都市 バルセロナ展 感想

見どころ …「奇跡の芸術都市 バルセロナ展」は、スペインの中でも大きな経済力と独自の言語文化を持つ都市バルセロナにおいて、カタルーニャ芸術が最も成熟した時期、都市の近代化が進んだ1850年代から1930年代後半のスペイン内戦に至るまでの約80…

ハマスホイとデンマーク絵画 感想

見どころ …「ハマスホイとデンマーク絵画」展は、2008年に大規模な回顧展が開催されたヴィルヘルム・ハマスホイ(1864~1916)の作品を中心に、19世紀から20世紀初めにかけてのデンマーク絵画を日本で初めて本格的に紹介する展覧会です。出…

永遠のソール・ライター 感想

見どころ …この展覧会は1960~80年代に商業写真で活躍し、2006年、『Early Color』をきっかけに「カラー写真のパイオニア」として脚光を浴びて、再評価されるようになった写真家、画家のソール・ライター(1923年~2013年)の2017年に…

2020年 見に行きたい展覧会

…場所は東京近郊、ジャンルは西洋美術が中心です。…2020年はアーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館、1月18日開館)とSOMPO美術館(旧東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館、5月28日開館)がリニューアルオープンします。アーティゾン…

ブダペスト ヨーロッパとハンガリーの美術400年 感想

見どころ …「ブダペスト ヨーロッパとハンガリーの美術400年」展は、日本とハンガリーとの外交開設150周年を記念した展覧会です。先日、オーストリアとの国交樹立150年を記念した「ハプスブルク展」を見に行ったのですが、条約が結ばれた当時はオー…

ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史 感想

見どころ …この展覧会は日本とオーストリアの国交樹立150年を記念して、中世から近代まで数世紀に渡り神聖ローマ皇帝として広大な領土と多様な民族を治めてきたハプスブルク家のコレクションを紹介するもので、ウィーン美術史美術館、ブダペスト国立西洋…

コートールド美術館展 魅惑の印象派 感想

見どころ …コートールド美術館はロンドン大学付属コートールド美術研究所の展示施設で、印象派・ポスト印象派の世界的なコレクションを所蔵しています。今回の展覧会は美術館の改修工事に伴うもので、コレクションの中核となる作品60点が来日しています。…

印象派からその先へ――世界に誇る吉野石膏コレクション 感想

ルノワール《シュザンヌ・アダン嬢の肖像》 見どころ …「印象派からその先へ――世界に誇る吉野石膏コレクション」はバルビゾン派からルノワール、モネなどの印象派、さらにモダン・アート、エコール・ド・パリにいたる72点の作品を見ることが出来る展覧会で…

ゴッホ展 感想

見どころ …ゴッホ(1853~1890)の作品は人気が高く、展覧会の開催も多いのですが、今回の「ゴッホ展」はゴッホの作品とハーグ派、印象派の画家の作品をそれぞれ展示してゴッホが受けた影響を見るというものです。…ゴッホが印象派から受けた影響はあ…

風景の科学 展――芸術と科学の融合 感想

概要 【会期】…2019年9月10日~12月1日 【会場】…国立科学博物館 日本館1階企画展示室 www.kahaku.go.jp 感想 …「風景の科学展」は写真家の上田義彦氏の作品について、国立科学博物館の研究者が一枚ずつ解説するという企画です。入口そばの表示に…

オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち展 感想

見どころ …「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち展」は、オランジュリー美術館が所蔵する「ジャン・ヴァルテル&ポール・ギヨーム コレクション」146点のうち、ルノワールを始めとする印象派やエコール・ド・パ…

没後90年記念 岸田劉生展 感想

見どころ …この展覧会は日本の近代美術の歴史の中でもとりわけ独創的な絵画の道を歩んだ岸田劉生(1891~1929)の没後90年を記念する回顧展です。出品作は初期の水彩画、代表作《道路と土手と塀(切通之写生)》や愛娘麗子を描いた肖像画、「東洋…

松方コレクション展 感想

見どころ …「松方コレクション展」は国立西洋美術館の開館60周年を記念する展覧会です。…川崎造船所の初代社長を務めた松方幸次郎(1866~1950(慶応元年~昭和25年))は、日本の芸術家、人々のために美術館を作ろうと志し、1916年から19…

みんなのミュシャ 感想

アルフォンス・ミュシャ《黄道十二宮》 見どころ …「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ――線の魔術」はアルフォンス・ミュシャ(1860~1939)の没後80年を記念する展覧会です。人気の高いミュシャの展覧会は日本でもしばしば開催されています…

ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道 感想

見どころ …「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」展はウィーン分離派の活動を中心に、18世紀後半から20世紀初めのウィーンの芸術について当時の時代背景を踏まえつつ、絵画に加えて建築や調度品、服飾など総合的に紹介するものです。今回…

キスリング展 エコール・ド・パリの夢 感想

見どころ …「キスリング展 エコール・ド・パリの夢」は、エコール・ド・パリを代表する画家の一人、キスリング(1891~1953)の、日本では12年ぶりとなる回顧展です。出品作はジュネーヴのプティ・パレ美術館/近代美術財団を始めとする内外の美術…

クリムト展 ウィーンと日本1900 感想

見どころ …この展覧会は世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムト(1862~1918)の没後100年、及び1869年に締結された日墺修好通商航海条約締結(1869)を端緒とする日本オーストリア友好150周年を記念するもので、クリムト作…

印象派への旅 海運王の夢――バレルコレクション 感想

見どころ …この展覧会はイギリスの実業家ウィリアム・バレル(1861~1958)のコレクションが初来日するものです。グラスゴー市に寄贈された数千点に上るバレルのコレクションは、遺言により長らくイギリスの国外に持ち出すことができなかったのです…

シャルル・フランソワ・ドービニー展 感想

見どころ …この展覧会は19世紀フランスを代表する風景画家シャルル=フランソワ・ドービニー(1817~1878)の日本初の回顧展で、ドービニーの作品約60点と共に、ドービニーと交流のあったコローなど他の画家たちの作品約20点について、ランス…

ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち 感想

見どころ …「ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち」は19世紀末の象徴主義を代表する画家ギュスターヴ・モロー(1826~1898)の画業のうちでも中心的な主題、男性を魅了、支配し、それゆえに破滅をもたらす宿命の女(ファム・ファタル)を…