展覧会感想

西洋美術を中心に展覧会の感想を書いています。

ハマスホイとデンマーク絵画 感想

見どころ …「ハマスホイとデンマーク絵画」展は、2008年に大規模な回顧展が開催されたヴィルヘルム・ハマスホイ(1864~1916)の作品を中心に、19世紀から20世紀初めにかけてのデンマーク絵画を日本で初めて本格的に紹介する展覧会です。出…

永遠のソール・ライター 感想

見どころ …この展覧会は1960~80年代に商業写真で活躍し、2006年、『Early Color』をきっかけに「カラー写真のパイオニア」として脚光を浴びて、再評価されるようになった写真家、画家のソール・ライター(1923年~2013年)の2017年に…

2020年 見に行きたい展覧会

…場所は東京近郊、ジャンルは西洋美術が中心です。…2020年はアーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館、1月18日開館)とSOMPO美術館(旧東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館、5月28日開館)がリニューアルオープンします。アーティゾン…

ブダペスト ヨーロッパとハンガリーの美術400年 感想

見どころ …「ブダペスト ヨーロッパとハンガリーの美術400年」展は、日本とハンガリーとの外交開設150周年を記念した展覧会です。先日、オーストリアとの国交樹立150年を記念した「ハプスブルク展」を見に行ったのですが、条約が結ばれた当時はオー…

ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史 感想

見どころ …この展覧会は日本とオーストリアの国交樹立150年を記念して、中世から近代まで数世紀に渡り神聖ローマ皇帝として広大な領土と多様な民族を治めてきたハプスブルク家のコレクションを紹介するもので、ウィーン美術史美術館、ブダペスト国立西洋…

コートールド美術館展 魅惑の印象派 感想

見どころ …コートールド美術館はロンドン大学付属コートールド美術研究所の展示施設で、印象派・ポスト印象派の世界的なコレクションを所蔵しています。今回の展覧会は美術館の改修工事に伴うもので、コレクションの中核となる作品60点が来日しています。…

印象派からその先へ――世界に誇る吉野石膏コレクション 感想

ルノワール《シュザンヌ・アダン嬢の肖像》 見どころ …「印象派からその先へ――世界に誇る吉野石膏コレクション」はバルビゾン派からルノワール、モネなどの印象派、さらにモダン・アート、エコール・ド・パリにいたる72点の作品を見ることが出来る展覧会で…

ゴッホ展 感想

見どころ …ゴッホ(1853~1890)の作品は人気が高く、展覧会の開催も多いのですが、今回の「ゴッホ展」はゴッホの作品とハーグ派、印象派の画家の作品をそれぞれ展示してゴッホが受けた影響を見るというものです。…ゴッホが印象派から受けた影響はあ…

風景の科学 展――芸術と科学の融合 感想

概要 【会期】…2019年9月10日~12月1日 【会場】…国立科学博物館 日本館1階企画展示室 www.kahaku.go.jp 感想 …「風景の科学展」は写真家の上田義彦氏の作品について、国立科学博物館の研究者が一枚ずつ解説するという企画です。入口そばの表示に…

オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち展 感想

見どころ …「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち展」は、オランジュリー美術館が所蔵する「ジャン・ヴァルテル&ポール・ギヨーム コレクション」146点のうち、ルノワールを始めとする印象派やエコール・ド・パ…

没後90年記念 岸田劉生展 感想

見どころ …この展覧会は日本の近代美術の歴史の中でもとりわけ独創的な絵画の道を歩んだ岸田劉生(1891~1929)の没後90年を記念する回顧展です。出品作は初期の水彩画、代表作《道路と土手と塀(切通之写生)》や愛娘麗子を描いた肖像画、「東洋…

松方コレクション展 感想

見どころ …「松方コレクション展」は国立西洋美術館の開館60周年を記念する展覧会です。…川崎造船所の初代社長を務めた松方幸次郎(1866~1950(慶応元年~昭和25年))は、日本の芸術家、人々のために美術館を作ろうと志し、1916年から19…

みんなのミュシャ 感想

アルフォンス・ミュシャ《黄道十二宮》 見どころ …「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ――線の魔術」はアルフォンス・ミュシャ(1860~1939)の没後80年を記念する展覧会です。人気の高いミュシャの展覧会は日本でもしばしば開催されています…

ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道 感想

見どころ …「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」展はウィーン分離派の活動を中心に、18世紀後半から20世紀初めのウィーンの芸術について当時の時代背景を踏まえつつ、絵画に加えて建築や調度品、服飾など総合的に紹介するものです。今回…

キスリング展 エコール・ド・パリの夢 感想

見どころ …「キスリング展 エコール・ド・パリの夢」は、エコール・ド・パリを代表する画家の一人、キスリング(1891~1953)の、日本では12年ぶりとなる回顧展です。出品作はジュネーヴのプティ・パレ美術館/近代美術財団を始めとする内外の美術…

クリムト展 ウィーンと日本1900 感想

見どころ …この展覧会は世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムト(1862~1918)の没後100年、及び1869年に締結された日墺修好通商航海条約締結(1869)を端緒とする日本オーストリア友好150周年を記念するもので、クリムト作…

印象派への旅 海運王の夢――バレルコレクション 感想

見どころ …この展覧会はイギリスの実業家ウィリアム・バレル(1861~1958)のコレクションが初来日するものです。グラスゴー市に寄贈された数千点に上るバレルのコレクションは、遺言により長らくイギリスの国外に持ち出すことができなかったのです…

シャルル・フランソワ・ドービニー展 感想

見どころ …この展覧会は19世紀フランスを代表する風景画家シャルル=フランソワ・ドービニー(1817~1878)の日本初の回顧展で、ドービニーの作品約60点と共に、ドービニーと交流のあったコローなど他の画家たちの作品約20点について、ランス…

ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち 感想

見どころ …「ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち」は19世紀末の象徴主義を代表する画家ギュスターヴ・モロー(1826~1898)の画業のうちでも中心的な主題、男性を魅了、支配し、それゆえに破滅をもたらす宿命の女(ファム・ファタル)を…

東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展 感想

見どころ …「伊藤若冲展」は110点(会期中に一部作品の展示替えあり)の出品作全てが伊藤若冲(1716~1800)の作品で構成された、若冲の世界を堪能できる展覧会です。『動植綵絵』で名高い若冲の著色画は驚異的な緻密さと華麗な色彩で見る者の目…

ラファエル前派の軌跡展 感想

見どころ …「ラファエル前派の軌跡」展は19世紀イギリスを代表する美術批評家ジョン・ラスキン(1819~1900)の生誕200年を記念するもので、ラスキンが評価し、擁護したJ・M・W・ターナーやダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、エドワード・…

青山昌文『芸術は世界の力である』 感想

…展覧会の感想ではないのですが、面白そうだなと思って最近読んだ本の概要と感想です。 …青山昌文氏は放送大学の教授で、『芸術は世界の力である』は放送大学の講義に使われる印刷教材の一部を全面的に改稿し、取り上げる作品の多くも新たなものに差し替えて…

ル・コルビュジエ 絵画から建築へ――ピュリスムの時代 感想

見どころ …「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ――ピュリスムの時代」展は、ル・コルビュジエ、すなわちシャルル=エドゥアール・ジャンヌレが建築家としての地位を確立する以前の、第一次世界大戦後から1920年代の活動に焦点を当てたものです。出品作はル…

奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド 感想

見どころ …「奇想の系譜展」は美術史家・辻惟雄氏の著書『奇想の系譜』(1970年)に基づき、8人の画家たちの作品を通して独創性に満ちた江戸絵画の魅力を紹介する展覧会です。彼らはその斬新で革新的な表現により、かつては日本美術の中でも傍流とみな…

フィリップス・コレクション展 感想

見どころ …「フィリップス・コレクション展」は、近代美術を扱うアメリカ最初の美術館として創設から100年を迎えるフィリップス・コレクションが所蔵する秀作75点で構成されています。出品作は新古典主義のアングル、ロマン主義のドラクロワ、バルビゾ…

新・北斎展 感想

見どころ …「新・北斎展」は葛飾北斎(1760~1849)の没後170年を記念して、最新の研究成果を踏まえつつ北斎の画業を辿るものです。約480件の出品作(会期中展示替えあり)の中心となるのは、長年に渡り北斎作品を研究し、この展覧会の監修に…

2019年見に行きたい展覧会

…場所は東京近郊、ジャンルは西洋美術が中心です。…2019年は日本・オーストリア外交樹立150周年、クリムト没後100年を記念して、オーストリアの美術・美術館にスポットを当てた展覧会が各所で開催されます。…「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜…

ロマンティック・ロシア 国立トレチャコフ美術館展 感想

見どころ …この展覧会は、ロシア最大の国立美術館であり、11世紀から現代に至るロシアの美術作品を所蔵するトレチャコフ美術館のコレクションのうち、19世紀後半から20世紀初頭を代表する画家たちの作品72点によって構成されています。…トレチャコフ…

フェルメール展 感想

見どころ …この展覧会は10年ぶりの来日となる傑作「牛乳を注ぐ女」をはじめとするフェルメール作品と共に、ハブリエル・メツー、ピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンなど17世紀のオランダ黄金時代の絵画作品約50点で構成されるものです。見どころは…

ルーベンス展 バロックの誕生 感想

見どころ …この展覧会はバロック美術が隆盛を見た17世紀を代表する、「王の画家にして画家の王」とも呼ばれたルーベンス(1577~1640)の回顧展で、特にイタリアとの関わりに焦点を当てて紹介するものです。…イタリアはバロック美術の中心地であり…