展覧会感想

西洋美術を中心に展覧会の感想を書いています。

2019年見に行きたい展覧会

…場所は東京近郊、ジャンルは西洋美術が中心です。
…2019年は日本・オーストリア外交樹立150周年、クリムト没後100年を記念して、オーストリアの美術・美術館にスポットを当てた展覧会が各所で開催されます。
…「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」は美術館移転準備のため9月30日~2020年2月14日まで休館の予定です。

 ル・コルビュジエ 絵画から建築へ――ピュリスムの時代

…2月19日~5月19日
国立西洋美術館
…西洋美術館開館60周年記念
…1918年末から1920年代に「ピュリスム(純粋主義)」運動を推進したシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエの本名)の美術作品約100点、及び建築模型・出版物・映像資料で構成

ラファエル前派の軌跡展

…3月14日~6月9日
三菱一号館美術館
ラスキン生誕200年記念
…ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、エドワード・バーン=ジョーンズらの絵画作品の他、ステンドグラス、タペストリ、家具など約150点で構成

ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち

…4月6日~6月23日
パナソニック汐留ミュージアム
象徴主義の画家モローの画業について、母や恋人といった身近な女性からファム・ファタルとしてのサロメまで、女性像を描いた作品を軸に辿る企画展
…モロー「出現」他

シャルル=フランソワ・ドービニー展 バルビゾン派から印象派への架け橋

…4月20日~6月30日
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
…19世紀フランスを代表する風景画家の一人であるシャルル=フランソワ・ドービニー(1817~1878)の国内初の本格的な展覧会、モネやゴッホにも影響を与えたドービニーの作品について初期から晩年まで約60点、並びにドービニー周辺の画家たちの作品約20点について、ランス美術館の所蔵作品を中心に国内外の美術館・個人が所蔵する作品で構成

クリムト展 ウィーンと日本1900

…4月23日~7月10日
東京都美術館
グスタフ・クリムト(1862~1918)没後100年、女性像や風景画などクリムトの油彩画約20点をはじめ、19世紀末のウィーンの芸術家たちの作品やクリムトが影響を受けた日本の美術品を展示0

ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道

…4月24日~8月5日
国立新美術館
…ビーダーマイヤー時代から世紀末芸術まで、絵画をはじめ建築や工芸品、グラフィックデザインなど幅広い分野における作品により、19世紀末のウィーン芸術の革新性を紹介
グスタフ・クリムト「パラス・アテナ」、エゴン・シーレ「自画像」

印象派への旅 海運王の夢――バレル・コレクション

…4月27日~6月30日
…Bunkamuraザ・ミュージアム
…19世紀から20世紀初めのスコットランドの画家の作品及びフランス絵画約80点で構成
…「バレル・コレクション」はスコットランドグラスゴー出身の実業家ウィリアム・バレルがグラスゴー市に寄付した数千点のコレクションからなる美術館で、「国外に持ち出さないこと」が条件の一つとして建設されたが、美術館の改装に伴って展覧会が実現
ドガ「リハーサル」

松方コレクション展

…6月11日~9月23日
国立西洋美術館
…開館60周年記念、国立西洋美術館の基礎となった実業家・松方幸次郎氏のコレクションをテーマとする60年ぶりの大型展
…国内外に散逸した作品を結集し、歴史資料も加えた160点で構成
…2016年にルーヴル美術館で発見され、現在修復中のモネ「睡蓮」初公開

みんなのミュシャ ミュシャから漫画へ――線の魔術

…7月13日~9月29日
…Bunkamuraザ・ミュージアム
ミュシャのポスターやイラスト作品を通じてその発想の源や手法を探ると同時に、ミュシャから影響を受けたグラフィック・アートや漫画など多彩な作品も展覧

コートールド美術館展

…9月10日~12月15日
東京都美術館
…マネ、ルノワールセザンヌ、ゴーガンなど印象派、ポスト印象派の絵画・彫刻約60点で構成
ロンドン大学に付属するコートールド美術研究所は美術史や保存修復において世界有数の研究機関であり、コートールド美術館はその展示施設
…マネ「フォリー=ベルジェールのバー」、ルノワール「桟敷席」

オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

…9月21日~2020年1月13日
横浜美術館
横浜美術館開館30周年記念、「ジャン・ヴァルテル&ポール・ギョーム コレクション」からマティスピカソ、エコール・ド・パリのモディリアーニやスーティンなど19世紀後半から20世紀前半にかけてのフランス近代絵画約70点で構成
ルノワール「ピアノを弾く少女たち」

ラウル・デュフィ展 絵画とテキスタイルデザイン

…10月5日~12月15日
パナソニック汐留ミュージアム
…ラウル・デュフィの絵画作品、及びポール・ポワレらファッション・デザイナーから重用されたテキスタイル・デザインという二つの表現媒体を通して、画家が目指した表現の本質を再考する企画展

ゴッホ

…10月11日~2020年1月13日
上野の森美術館
…オランダのハーグ派に学んだゴッホの初期作品から印象派と出会ったパリ時代の作品、独自の画風を築いた南仏時代、そして晩年まで、画風の変遷及び影響のあった画家との比較を通じてゴッホ像を明らかなものにする企画展
ゴッホ作品約40点及びハーグ派・印象派など約20点
ゴッホ「糸杉」他

ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史

…10月19日~2020年1月26日
国立西洋美術館
…日本・オーストリア友好150周年記念、ハプスブルク家が収集した美術品についてウィーン美術史美術館の所蔵する絵画や工芸品で構成
…ウィーン美術史美術館はルーヴル、プラドと並ぶ欧州三大美術館、ハプスブルク家の蒐集品を核に19世紀末に美術館として開館、ブリューゲル、ベラスケス、ティツィアーノルーベンスなどの絵画作品の他、エジプト・オリエントコレクション、彫刻、武具、工芸品、貨幣など76万点の所蔵品を有する
…ベラスケス「青いドレスの王女マルガリータテレサ

印象派からその先へ 世界に誇る吉野石膏コレクション

…10月30日~2020年1月20日
三菱一号館美術館
…吉野石膏株式会社の企業コレクションのうち、バルビゾン派から印象派を経て、20世紀前半の前衛芸術まで72点で構成