展覧会感想

西洋美術を中心に展覧会の感想を書いています。

2019年見に行きたい展覧会

…場所は東京近郊、ジャンルは西洋美術が中心です。…2019年は日本・オーストリア外交樹立150周年、クリムト没後100年を記念して、オーストリアの美術・美術館にスポットを当てた展覧会が各所で開催されます。…「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜…

ロマンティック・ロシア 国立トレチャコフ美術館展 感想

見どころ …この展覧会は、ロシア最大の国立美術館であり、11世紀から現代に至るロシアの美術作品を所蔵するトレチャコフ美術館のコレクションのうち、19世紀後半から20世紀初頭を代表する画家たちの作品72点によって構成されています。…トレチャコフ…

フェルメール展 感想

見どころ …この展覧会は10年ぶりの来日となる傑作「牛乳を注ぐ女」をはじめとするフェルメール作品と共に、ハブリエル・メツー、ピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンなど17世紀のオランダ黄金時代の絵画作品約50点で構成されるものです。見どころは…

ルーベンス展 バロックの誕生 感想

見どころ …この展覧会はバロック美術が隆盛を見た17世紀を代表する、「王の画家にして画家の王」とも呼ばれたルーベンス(1577~1640)の回顧展で、特にイタリアとの関わりに焦点を当てて紹介するものです。…イタリアはバロック美術の中心地であり…

生誕110年 東山魁夷展 感想

見どころ …この展覧会は戦後日本画を代表する一人、風景画家の東山魁夷(1908~99年)の生誕110年を記念した回顧展です。…紙は鏡、写るのは自分の心とも述べている東山は、自身の心情を投影した内省的で静謐な作品を数多く描き、風景画に独自の境地…

ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ 感想

見どころ …この展覧会は、ジョルジュ・ルオー(1871~1958)のコレクションを有するパナソニック汐留ミュージアムの開館15周年を記念した展覧会です。…ルオーには道化師や娼婦など社会の片隅で生きる人々を描いた作品と、宗教的な主題を描いた作品…

ピエール・ボナール展 感想

見どころ …この展覧会は19世紀末から20世紀前半に活動したピエール・ボナール(1867~1947)の大規模な回顧展で、オルセー美術館のコレクションを中心に、油彩72点、素描17点、版画・挿絵本17点、写真30点など130点超の作品で構成さ…

この一年の振り返り

はじめに 人気のあった展覧会 アクセス数の多かった展覧会 著名な美術館のコレクションによる展覧会 印象派の作品の展覧会 ユニークな企画の展覧会 版画作品との出会い 立体作品への情熱 新たな作家を知った展覧会 新たな一面を知った作家たち はじめに …一…

没後50年 藤田嗣治展 感想

見どころ …この展覧会は、エコール・ド・パリの寵児の一人、藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886~1968)の没後50年を記念する回顧展です。出品作は日本、そして藤田が人生の約半分を暮らしたフランスの美術館(ポンピドゥー・センター、パリ市立…

モネ それからの100年 感想

見どころ …この展覧会はモネを印象派の巨匠としてではなく、現代美術の始まりとして捉え直す企画で、日本各地の美術館が所蔵するモネの作品25点と、モネの作品からインスパイアされた内外の現代美術の作家たちによる作品66点で構成されています。「あな…

ミケランジェロと理想の身体 感想

見どころ …この展覧会はルネサンスを代表する芸術家ミケランジェロ・ブオナローティ(1475~1564)の彫刻「ダヴィデ=アポロ」と「若き洗礼者ヨハネ」の2点を中心に、ルネサンス期の美術に影響を与えた古代ギリシャ・ローマ時代の彫刻や壁画、及びミ…

ミラクル エッシャー展 感想

見どころ …この展覧会はマウリッツ・コルネリス・エッシャー(1898~1972)の生誕120年を記念して、イスラエル博物館が所蔵するエッシャーのコレクション152点を日本で初公開するものです。コレクションはニューヨークの弁護士で美術コレクタ…

ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか 感想

見どころ …この展覧会は長い歴史を持つ人の似姿を描出した肖像芸術について、古代エジプト文明の遺物から近代の絵画・彫刻作品まで幅広く辿りながら、肖像の役割や芸術家たちの表現方法を探るものです。出品作は27年ぶりの来日となるヴェロネーゼ「女性の…

ジョルジュ・ブラック展~絵画から立体への変容――メタモルフォーシス 感想

見どころ …この展覧会はジョルジュ・ブラックの最晩年の作品群、ジュエリークリエーターのエゲル・ド・ルヴェンフェルドとのコラボレーション「メタモルフォーシス」を紹介するもので、フランスのサン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック-メ…

ターナー 風景の詩 感想

見どころ …この展覧会はイギリスを代表する画家であり、風景画の歴史においても最も独創的な画家のひとりであるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775~1851)の芸術を紹介するものです。出品作はスコットランド国立美術館群をはじめ主に…

プーシキン美術館展~旅するフランス風景画 感想

見どころ …風景画は、その土地を知らない者が見ても描かれた景色の美しさを感じることができる、むしろ未知の土地であれば一層興味を惹きつけられることもある、誰にでも馴染みやすいジャンルではないかと思います。この展覧会はプーシキン美術館のコレクシ…

生誕150年 横山大観展 感想

見どころ …この展覧会は横山大観(1868年~1958年)の生誕150年、没後60年を記念した回顧展です。92点(うち本画84点、資料8点)の出品作品は全て大観の作品で、見どころは水の一生を描いた水墨画で全長40メートルを超える日本一長い画…

ヌード展~英国テート・コレクションより 感想

見どころ …この展覧会は人間にとって最も身近であり、西洋芸術の永遠のテーマでもある裸体表現=ヌードについて、ヴィクトリア朝から現代に至る200年間の歴史の変遷を紐解くものです。出品作品は絵画、彫刻、版画、写真など約130点で、西洋近現代美術…

プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光

…現在、国立西洋美術館で開催中の「プラド美術館展」の見どころは何と言ってもベラスケスの作品が7点も来日していることでしょう。現存するベラスケスの作品は約120点のみで、そのうちの約4割がプラド美術館に所蔵されています。それが7点も日本で見ら…

至上の印象派展~ビュールレ・コレクション

…この展覧会はスイスの個人収集家エミール・ゲオルク・ビュールレ氏のコレクションのみで構成された、19世紀から20世紀にかけてのフランス絵画を中心とした展覧会です。タイトルには印象派とありますが、印象派以外の作品も充実していて、個人のコレクシ…

ルドン~秘密の花園展

…この展覧会はオディロン・ルドンの作品のうちでも花や植物が描かれたものに焦点を当てたものです。国内外の美術館から集められた出品作94点はほとんどがルドンの作品で、油彩画が約半分ですが、リトグラフの作品も多く、ルドンが「わたしの黒」と呼んだ木…

ブリューゲル展~画家一族 150年の系譜 感想

…この展覧会は150年に渡って画家を輩出し続けたブリューゲル一族の作品を中心に、16~17世紀のフランドル絵画を紹介するもので、ローマやパリなどでも開催されたそうです。出品される約100点のほとんどがプライベートコレクションの所蔵のため、ほ…

北斎とジャポニスム 感想

会期…2017年10月21日~2018年1月28日会場…国立西洋美術館感想 概要 ドガ メアリー・カサット ゴーギャン ボナール モネ モロー セザンヌ その他 混雑対策について

表現への情熱~カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち 感想

会場…パナソニック汐留ミュージアム会期…2017年10月17日~12月20日感想 概要 ルオー「町外れ」「秋の夜景」他 カンディンスキー「商人たちの到着」他 クレー「橋の傍らの三軒の家」他 ドイツ表現主義の画家たち

2018年 見に行きたい展覧会

ジャンルは西洋美術、会場は東京近郊です。会期、会場、見所や主な出品作などのメモです。随時更新予定 ブリューゲル展~画家一族150年の系譜 ルドン~秘密の花園 至上の印象派展~ビュールレ・コレクション プラド美術館展~ベラスケスと栄光の絵画 ヌー…

ゴッホ展~巡りゆく日本の夢 感想

会期…2017年10月24日~2018年1月8日会場…東京都美術館 gogh-japan.jp 感想 概要 「花魁」 「アイリスの咲くアルル風景」他 「サント=マリーの道」 「水夫と恋人」/「ポプラ林の中の二人」 「花咲くアーモンドの木」他 日本人とゴッホ その他

シャガール 三次元の世界

会場…東京ステーションギャラリー会期…2017年9月16日~12月3日 www.ejrcf.or.jp 感想 概要 リアリスト 人の目をした動物たち 二重肖像 立体作品 その他

生誕160年 マックス・クリンガー版画展

会場…神奈川県立近代美術館葉山館会期…2017年9月16日~11月5日 生誕160年 マックス・クリンガー版画展:神奈川県立近代美術館<葉山館>

パリ・グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展

会場…三菱一号館美術館 会期…2017年10月18日~2018年1月8日 mimt.jp

怖い絵展

会場…上野の森美術館会期…2017年10月7日~12月17日