展覧会感想

西洋美術を中心に展覧会の感想を書いています。

2021-01-01から1年間の記事一覧

深堀隆介展 「金魚鉢、地球鉢。」感想

会期 …2021年12月2日~2022年1月31日 会場 …上野の森美術館 www.ueno-mori.org 感想 …以前ネットで偶然目にした、枡の中をまるで本当の金魚が泳いでいるかのように見えるリアルで立体的なアートが印象に残っていて、今回観に行きました。私が…

イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜展 感想

クロード・モネ《睡蓮の池》(1907年) 概要 会期 …2021年10月15日~2022年1月16日 会場 …三菱一号館美術館 構成 Ⅰ 水の風景と反映(27点) Ⅱ 自然と人のいる風景(19点) Ⅲ 都市の風景(7点) Ⅳ 人物と静物(16点) 特別展示 「…

M式「海の幸」 森村泰昌ワタシガタリの神話 感想

青木繁《海の幸》1904年 会期 …2021年10月2日~2022年1月10日 会場 …アーティゾン美術館 構成 序章 「私」を見つめる 第1章 「海の幸」鑑賞 第2章 「海の幸」研究 第3章 M式「海の幸」変装曲 第4章 ワタシガタリの神話 終章 www.artizon.…

川瀬巴水 旅と郷愁の風景 感想

会期 前期2021年10月2日(土)~11月14日(日) 後期2021年11月17日(水)~12月26日(日) 前期、後期で展示替えあり 会場 SOMPO美術館 構成 第1章 版画家・巴水、ふるさと東京と旅みやげ(関東大震災以前) ・初期作品 ・旅…

ゴッホ展―響きあう魂 ヘレーネとフィンセント 感想

【目次】 概要 見どころ 感想 フローリス・フェルステル《ヘレーネ・クレラー=ミュラーの肖像》(1910年)、《H.P.ブレマーの肖像》(1921年) カミーユ・ピサロ《2月、日の出、バザンクール》(1893年) ヨハン・トルン・プリッケル《花嫁》…

「ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス」感想

《概要》 会期 …2021年9月18日~2021年11月23日 会場 …Bunkamuraザ・ミュージアム www.bunkamura.co.jp 《見どころ》 …この展覧会のタイトル「甘美なるフランスLa Douce France」とは、美しく、穏やかで、稔り豊かなフランスとその…

国宝鳥獣戯画のすべて 感想

会場 …東京国立博物館平成館 会期 …2021年4月13日~6月20日(当初は5月30日まで) chojugiga2020.exhibit.jp 見どころ …国宝「鳥獣戯画」全四巻について、現存する全場面を会期中に一挙公開するのは史上初のことだそうです。さらに原本から分か…

クールベと海 感想

会場 …パナソニック汐留美術館 会期 …2021年4月10日~6月13日 見どころ …この展覧会は、クールベの描いた海を中心に、クールベの故郷オルナン近隣を描いた風景画や狩猟画など、同時代の作家の作品と合わせて64点(東京会場)を展示したもので、…

モンドリアン展 感想

【会期】 …2021年3月23日~6月6日 【会場】 …SOMPO美術館 【感想】 …「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」が「SOMPO美術館」にリニューアルされてからは初めて行きました。かつての高層階からの新宿の眺めも懐かしい思い出ですが…

「あやしい絵」展 感想

稲垣仲静《猫》(1919年頃) 会期 …2021年3月23日~5月16日 会場 …東京国立近代美術館 見どころ …「あやしい絵」展は幕末~昭和初期にかけての日本美術から、ただ綺麗なだけではない謎や毒をはらんだ絵画、版画、挿絵などの作品約160点を紹…

琳派と印象派展② 後期展示

…一つの展覧会に複数回足を運ぶのはなかなか難しいのですが、今回は俵屋宗達の《風神雷神図屏風》がどうしても見たくて、後期展示も見に行きました。また、「琳派と印象派」展の場合は、展示コーナー自体が前期と後期で違うのも特徴だと思います。…「序章 都…

舟越桂 私の中にある泉 感想

shoto-museum.jp 概要 感想 午後の遺跡№2(1978年) 聖母子像のための試作(1979年頃) 砂と街と(1986年) 遅い振り子(1992年) 山を包む私(2000年) 言葉をつかむ手(2004年) 水に映る月蝕(2003年) スフィンクスには何…